世界のSDGsへの意識①

日々、リユースや環境について考えながら、より良い社会を創造していくために知識を蓄え、思いを巡らせている私たち。
つい先日、社内からふと、こんな疑問の声が上がりました。

「海外でも日本のように『SDGs』が大々的に謳われているのか?」と。

結論から言うと、今回の調査でその答えを特定することはできませんでした。
しかし、様々な推測や仮説、リサーチを通して、新たな視点でSDGsと向き合うことができたように感じます。

ここではその調査を通して得た情報やリサーチ全般の経緯、感じたこと、意見などを共有していきたいと思います。

世界の検索トレンドは…

(Photo by Firmbee.com on Unsplash

「世界(国外)でも、SDGsは意識されているのか」
「そもそもSDGsというワードは世界にどれほど浸透しているのか」

Google Trendで「SDGs」と調べると、なんと日本が検索インタレスト1位。
(それも2位以降を大きく引き離して)

「え、日本だけなの?」

一瞬そう思いながら、2位以降を見てみると、インドネシア・ウガンダ・ガーナ・ケニアと、東南アジアやアフリカが続いている。

「うーん、まだなんとも言えない」

今度は、「Sustainable Development Goals」(SDGsの正式名称)と検索してみた。
検索インタレストの上位には、マラウイ・ナミビア・ウガンダ・・・と、これまたアフリカが上位に来ている。

とりあえず分かったことは、正式名称にしろ、キャッチーな略称にしろ、全く日本だけが謳っているわけではなさそうだということ。
考えてみれば、国連で採択されたSDGsなのだから、日本だけが大きく掲げているということもあるまい。

新たな疑問と仮説

(Photo by Markus Winkler on Unsplash

ここで新たに疑問が浮かんできた。
「日本が遅れているのだろうか?」

SDGsが国連で採択されたのは2015年。
対して、日本で一般の人々にもSDGsが広く浸透し始めたのは、個人の感覚ではおそらく2020年の頭ごろ。
ちょうど新型コロナウイルスが発見され、蔓延し始めた時期だったように思う。それまでは、企業や学校・公的機関など、何らかの団体の中で動きを見せるに留まり、環境意識の高い人々の中では一般化していた程度に感じられる。
メディアでも盛んに取り上げるようになり、やっと社会全体でSDGsという言葉が一般化し始めたのではないだろうか。

こう考えたときに、一つの仮説が浮上した。

<仮説1>

「日本が環境意識に先進的な他国に遅れをとっており、今まさにSDGsの概念と取り組みを浸透させようとしている最中だからみんな(日本にいる人)が検索するのでは」と。

検索のトレンドに浮上するということは、言葉の意味や概念が分からずに調べている人が多数いるということ。もし他国では「SDGs」という概念が既に普及して一般化していた場合、日本が遅れているということになる。

時代の情報源 SNS

最近では何かを調べるのにSNSを活用する若者も多い。
そこで、Instagramで環境意識の高いアカウントを見てみた。

国外のアカウントでは、以下の3つを見てみた。

Greenpeace International
WWF International
UN Environment Programme

ざっとスクロールしても、「SDGs」という言葉は見つからない。
どちらかというと、「海洋プラスチック」や「気候変動」など、具体的な環境問題にクローズアップした投稿がされている印象だ。

次に、日本向けアカウントを見てみる。

グリーンピースジャパン(国際環境NGO団体 Greenpeace の日本アカウント)
WWFジャパン(自然環境保護NGO団体 WWF の日本アカウント)

これらにも「SDGs」と明らかに書かれた投稿は見当たらない。
上と同様、より具体的な問題についての投稿が多い。(投稿によってはハッシュタグで下の方に#SDGsと記載しているものもあった)

これらのアカウントを意識してチェックするような人は、「SDGs」については既に認知していて、もう一歩先のより具体的な課題やアプローチに目を向けているということなのだろうか…?

はたまた、「SDGs」は後から設定された包括的な目標である。それ以前から世界的な問題(環境、貧困、差別、食品ロスなど)は数え切れないほど存在した。それを「持続性のある社会を目指す」という大きなテーマのもとに括り、目標と達成のための具体的なターゲットを明確にした、言わば後付けのようなもの。環境団体では、「SDGs」と取り上げるよりも、元からあった個々の問題に向き合ってフォーカスする方が自然なのかもしれない。

世界の認知度

そこで、国外でのSDGsへの意識や認知度について行ったアンケート調査結果がないかを調べてみた。
Global Survey – on Sustainability and the SDGs(2020年1月)

この調査は、世界のさまざまな国、分野、年齢層でインターネットに接続している人に行った調査だ。
できるだけ多くの幅広いターゲット層に届けるべく、18言語であらゆるチャネルを通じて行われ、3つの調査で得られた計26,374件の「グローバル・サーベイ(世界調査)」の回答結果がまとめてある。

この調査結果を見ると様々なことがわかった。

中でも驚いたのは、世界では「持続可能性(sustainability)」の概念や意味はよく理解されているが、「SDGs」についてはあまり認知されていないということ。
SDGsに対する世界平均の認知度は50%弱。

(引用:Global Survey – on Sustainability and the SDGs

エリア別だと、EUでは56%、ドイツでは46%。
ドイツの市場調査企業が設定した比較対象である対照群では37%にとどまっており、実際の認知度はかなり低いと推測されている。

日本国内の認知度

ここで、日本国内での認知度も気になったので調べてみた。

【SDGs認知度調査 第7回報告】SDGs「聞いたことがある」約5割 | 朝日新聞 2030 SDGs
こちらは朝日新聞が2017年から毎年実施している調査。2020年12月に行ったこの第7回の調査から、対象を全国に拡大して実施している。

全国の5千人を対象に「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」と質問したところ、「ある」と答えた人が45.6%に上ったことがわかった。
前回までの調査対象の東京都・神奈川県に絞ると、認知度は52.7%で、今回初めて50%を超え、ほぼ2人に1人が「聞いたことがある」という結果になった。
(引用:https://miraimedia.asahi.com/sdgs_survey07/

全国での認知度が45.6%ということであれば、ドイツとほぼ同率。
日本の「SDGs」認知度も世界と同程度、もしくは比較的高めということになる。

加えて、その前年比である第5回の調査(2019年8月実施)を見てみると、

「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に「ある」と答えた人は前回より増え27%
(引用:https://miraimedia.asahi.com/SDGs_survey05/

第6回調査(2020年2月実施)では、

「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に対し、「ある」と答えた人は前回より5.6ポイント増の32.9%に上った
(引用:https://miraimedia.asahi.com/sdgs_survey06/

やはり、2020年のうちに飛躍的に認知度が上がった様子だ。

ここまで見て分かったのは、日本が特段遅れをとっているわけでもないということ。
こうなると、別の可能性を考えてみる必要がある。

次の記事では別の視点から<仮説2>を立てて、その調査結果と考察を記していきたい。


             

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