中国のEコマースの紹介―ソーシャル型の小紅書(RED)と微店(YouShop)


中国Eコマース市場で事業を拡大するため、経営者たちは商品にこだわる(例えば前回で紹介した「POIZON」など)以外にも、他のサービスを活用、連携し運営する取り組みを行っています。
今注目されている戦略として、SNS機能と商品の販売購入の両方を一つのアプリ内で完結させるという方法があります。
SNS機能で繋がる知人友人と商品情報を共有したり、送金・決済サービスでスマートにお金のやり取りが出来、宣伝方法や割引についてもSNSを活用した新しい施策を打ち出せるのです。

小紅書(RED)


はじめに紹介するのは、美容系ソーシャルアプリとして知られている「小紅書(RED)」。
2013年にSNSサービスを開始後、2014年には越境ECサービスとしての運営もスタートしました。

ソーシャルアプリとしてはInstagramに近い機能を持っており、日常について写真やテキストなどを投稿し交流することが出来ます。
日々の出来事や雑学・資格・勉強に関する事まで広く投稿されており、美容・化粧品の口コミなども多く、投稿内容も様々です。
若い女性が美容品・化粧品の使用感を感想として投稿するケースも多く、「美容系ソーシャルアプリ」としても浸透しているアプリです。

また商品の宣伝や購入、使用後の評価までアプリ内で行うことができます。
ユーザー自身が購入した商品を使用した感想を投稿、商品への通販リンクも共有可能です。
興味を持った閲覧者は、その投稿からREDアプリ内の商品ページにアクセスし、商品を購入することができます。

小紅書(RED)の現状

ECとしての役割よりも、ソーシャルアプリという側面が強いようです。
理由としては、扱う商品の品質や顧客対応などの手薄さと、販売価格にあります。
特に価格に関しては、他の大手ECプラットフォームと比べると高値になりがちです。
REDを通じて商品の評価を検索し、購入は別のプラットフォーム(例えばタオバオ、TmallやKaola.com※1)で購入をするというケースも少なくないようです。

※1 ネットイース傘下の中国越境ECであり、今は中国における越境 EC サイト別売上高シェアナンバーワン。

微店(YouShop)


YouShopは、SNSを使って自分の店を宣伝・情報共有が出来るモバイルアプリ/ミニプログラム※2です。

※2 インストール不要の軽量アプリ

出店ユーザー数はサービスが開始から僅か9か月で1200万人を突破、GMVは総額150億元(約2553億円)に達し、高額の融資も獲得しました。


一番の強みは、WeChatというSNS(インスタントメッセージアプリ)上で、情報の発信や取引のやり取りができることです。
WeChatはリリース直後から驚異的な速度で広まり、今では中国人にとって生活に不可欠な存在であり、YouShopの発展には欠かせない要素でした。
WeChatにはWeChat Payという支払いサービスや、公式アカウントのブログ機能、モーメンツ(Facebookのタイムラインに似たもの)もあり、YouShopの勢いに追い風となりました。
YouShopを使う事で誰でも簡単に出店、かつwechatという大きなコミュニティ内で自分のモーメンツ(SNSのタイムライン機能のようなもの)やチャットを通じて、商品を宣伝が出来る仕組みです。

微店(YouShop)の現状

残念ながら、YouShopはかつての勢いを失いつつあります。
その原因は、アフターサービスの満足度が低い事、やプラットフォームキャンペーンなどの施策が不十分な事にあります。
また、WeChatアプリの傘下である「ミニプログラム」(インストール不要の軽量アプリ)が好調な事も、YouShopの不振に拍車を掛けているのです。

以上、ソーシャル機能と組み合わせて運営する2つのEコマースについてご紹介しました。
次回は中国のフリマプラットフォームについてご紹介します。


             

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