中国のEコマースの紹介―総合型の淘宝(タオバオ)と京東(ジンドン)

中国Eコマースの二大巨頭・タオバオとJD.com

中国のEコマースと言えば、「やっぱりタオバオ」だと考えている方は少なくないでしょう。
タオバオと長年第二位に位置しているJD.comは中国Eコマースの二大巨頭として知られており、2020年のGMVは110兆円と43.6兆円まで達しました。

(左:タオバオのアプリ画面/右:各ボタンの日本語訳)

 

企業規模が拡大すると、数多くの店舗類型やキャンペーンなどにより、
ユーザーにとってわかりにくい部分が増えがちです。

 

ここではタオバオとJD.comにある店舗の種類、支払い方式とその他の特徴について紹介して行きます。

「タオバオ」(広義)の店舗

まず特筆すべきポイントは、「タオバオ」と「Tmall」の違いです。
「タオバオ」(アプリ/サイト)には「タオバオ」と「Tmall」という二種類の店舗があります。
つまり、一つのアプリ/サイトで、タオバオ店舗とTmall店舗が見ることが出来るという事です。
タオバオ店舗とTmall店舗の大きな違いは、
Tmall店舗での開店は企業のみに限られており、タオバオ店舗は個人でも開店できるという点です。
Tmall店舗の開店審査は厳しい一方、タオバオ店舗は比較的に容易です。

Tmall店舗には、普通の店舗以外、「天猫国際(Tmall国際)」店舗もあります。
海外商品を業として販売し、店名の後ろに「天猫国際(Tmall国際)」マークが付いている店です。

(左:Tmall国際のアプリ画面/右:各ボタンの日本語訳)

その他、「天猫スーパー(Tmallスーパー)」というTmall自営のオンラインスーパーマーケットもあります。


(左:Tmallスーパーのアプリ画面/右:各ボタンの日本語訳)

タオバオ店舗には自営のスーパーはありませんが、海外商品を意味する「淘宝全球購(タオバオ全球購)」マークがあります。
取り扱い商品名には、「全球購」マークが付いています。

また、タオバオ店舗とTmall店舗両方に「旗艦店(本店)」という店があります。
旗艦店(本店)はブランド側が運営しており、品質が保証されています。

JD.comの店舗

タオバオと同じ、海外商品を業として販売している店があります。
それは「京東全球購(JD.com全球購)」です。
店名の後ろに「全球購」マークが付いている店舗です。
そして「京東スーパー(JD.comスーパー)」というJD.com自営のスーパー(すべての商品名の後ろに「自営」マークがついているもの)もあります。

(左:JD.comのアプリ画面/右:各ボタンの日本語訳)

 

自営店については、「●●×(ブランド名)京東自営」(●●×JD.com自営)を名として、JD.com自ら運営している店があります。
JD.comの倉庫から発送し、サービスの保証された「京東物流(JD.com物流)」で配送されることが、消費者にとって信頼される理由となっています。

また、JD.com自ら運営しているため、本物保証についても「信用できる」という高評価をされています。

そのため、高額の電子製品(例えばAppleのスマホなど)などがJD.com自営店でよく売れる傾向にあります。
2020年JD.comのキャンペーン「618」では、スマホ製品は一番人気の商品でした。

支払い方法とキャンペーン

タオバオはアリババの傘下のため、基本的にAlipayでの支払いですが、
JD.comでは自分のモバイルペイメント「京東支払(JD.com支払)」が利用できます。

しかしながら、近年Alipayとwechat payの台頭により「京東支払(JD.com支払)」の利用範囲は縮小傾向にあるようです。

また、毎年開催される「ダブルイレブン」はタオバオの一大キャンペーンです。
クーポン券の種類が多すぎて割引ルールがよくわからない、という声も聞こえますが、
確実にある程度の割引が約束される事から、毎年の売上は莫大な金額となります。
2020年の「ダブルイレブン」(11月1日0時から11月11日24時まで)では、タオバオの売上は4982億元(約8.3兆円)にも達しました。
JD.comも2715億元(約4.52兆円)に達し、「ダブルイレブン」売上ランキングの二位に付けています。

(Tmall「ダブルイレブン」のロゴ)

 

「ダブルイレブン」以外に、「618」という年の真ん中に行われるキャンペーンもあります。
文字通り、期間は6月1日から6月18日までです。
本来「618」はJD.comの開店周年キャンペーンですが、今はタオバオも参加するようになっています。
と言っても、本場はまだJD.comにあり、2020年「618」の売上は2692億元(約4.48兆円)に達しています。

(JD.com「618」のロゴ)

 

タオバオとJD.comは、中国のEコマース市場で圧倒的な存在感を持っています。
どちらも超総合型のEコマースであることが大きな要因です。
電子製品、化粧品、高級ブランド製品から野菜、果物まであらゆる商品を網羅しているため、
他のEコマースが参入し発展するには、機能性または商品の特化に力を入れる必要があります。

次回は、商品特化型の拼多多(Pinduoduo/ピンドゥオドゥオ)、網易厳選(Yanxuan)、蘇寧易購(Suning.com)と得物(POIZON)を紹介していきたいと思います。


             

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